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ジャパニーズ・ヌーボー?

八海山しぼりたて原酒 越後で候

ジャパニーズ・ヌーボー?_a0290602_163611.jpg


巷じゃボジョレーが解禁致しまして、
少々へそ曲がりな私は昨晩は解禁とともに、
あえて昨年のボジョレーを開けやした。

そんで今日は、まさかの日本酒。
普段は滅多に呑まないのですが、
これはずっと気になっていた一本。
気になるけど、一人で一升瓶は多いなと思っていたら、
ハーフボトルで見つけたので買っちまった。

10月から3月までの限定発売。
製造年月は一週間前のできたてほやほやな新酒なのだ。
アルコール度数はワインより高い19度。
醸造アルコールを足した本醸造。
熱処理をしてない生酒。
ラベルも好きな雰囲気。

香りはとてもフルーティーでパイナップルのよう
フレッシュでかつコクがあり力強さも感じる。
ロックでキリッとさせたら爽快感が増してさらに美味い。
ほっけを肴に珍しく日本酒で良い気分。
ワイン同様、良い酒には良い料理が欲しくなります。

12月限定の純米吟醸、赤ラベルも呑んでみよう。
そして日本酒もちっとは勉強せねばいかんのだ。

# by CH_UZMAN | 2012-11-16 01:30 | 日本酒

探求・メルロー

Manoir De Gay 2006

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ボルドー、ポムロール地区、Chateau Le Gay(ル・ゲ)のセカンドワイン。
メルロー100%。
ポムロールの有名な、Chateau Petrus(ペトリュス)、Chateau Lafleur(ラフルール)に隣接する畑から生まれた葡萄で造られたワイン。

メルローの特徴を掴むべく、百貨店のワイン屋でソムリエさんと話しながら、二次試験対策で買って結局飲まずにいた一本。
メルローが好きで濃厚なイメージがずっと気になりながらも初めてのポムロール。

わずかながら褐色を帯びた濃いルビー。
広々とした林のような、杉、湿った土、キノコの香り。
黒系の果実、カシス、ブルーベリー、ジャムっぽさも。
酸味がやや豊かでタンニンはシルキー。
とても飲みやすく、それでいて凝縮感もあって、エレガントって言葉がぴったりな余韻。
空けてすぐ美味しい。

スーパーで買った合鴨のスモークが相性抜群で、ゴクゴク。
気づけば残りグラス一杯分になっていた。
もっとゆっくり、ちゃんとした料理と合わせて飲むべきだ。
それは百も承知だが、止まらない…。

なかなかのヒット。
メルロー好きだなぁ、やっぱり。

んで、見分ける特徴は…??苦笑

# by CH_UZMAN | 2012-11-12 18:18 | ボルドー

タイポグラフィに魅せられて

Tenuta San Pietro Monferrato Rosso Nero 2010

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Piemonte州のD.O.C.(統制原産地呼称)、Monferratoの赤ワイン。
葡萄品種はアルバロッサ40%、バルベーラ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン20%。
アルバロッサはピエモンテを代表する2品種であるネッビオーロとバルベーラの交配品種で、将来のピエモンテの代表となるであろう品種だそうな。
POPによると使っている葡萄はすべて有機栽培。

紫を帯びた濃いルビー。
香りはしっかりと感じられ、熟したプルーン、プラム、バラの花、ややヴェジタルな感じも。
口当たりがとても滑らかで引っかかりがない。
豊かな酸と濃縮された果実味。フレッシュな印象。
タンニンはほとんど感じられないが、しっかりと筋の通った中重口。
地元で生き生きと、大人になるまで変わらずまっすぐ育った若者ワイン、っていう感じ。

以前同じMonferratoのアルバロッサ100%のワインを飲んだことがあって、飲みなれない癖のある味に戸惑ったが、今回はブレンドされていることもあるのか、とてもすんなりと好きになれる味。
アルバロッサとバルベーラという親子関係の2品種を、ボルドーの主要品種カベルネ・ソーヴィニヨンがうまく支えてる感じ?
イタリア人の母子家庭を、フランスから来たおじさんが、新たな父親となるべく陰ながら支えている。
言わばそんなドラマチックなワインかもしれない。


何より心を掴まれたのは、白黒の文字によるワインの情報だけでデザインされたラベル。
イタリア語ですべては理解できないが、品種から飲用適温から合わせる料理までご丁寧に書いて下すって。
活字好きゆえ、タイポグラフィのみのこの手のデザインには全くもって目がないのだ。
つまみなどなくとも、ボトルを眺めるだけでグイグイいけるのだ。

そういう選び方もありでしょう。

# by CH_UZMAN | 2012-11-09 18:37 | イタリア

スペイン白の原点

Cune Monopole Blanco 2011

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ビウラ100%

ビウラ(Viura)は瓶内二次発酵のスパークリングワイン、カヴァに使用されるマカベオ(Macabeo)のリオハでの呼び名。

この前Imperial飲んだ、スペイン最古のワイナリー、北部地方リオハのクネさんとこの白ワイン。
“1915年、特定銘柄の白ワインとしてスペイン国内で初めてリリースされたのが、この「モノポレ」”
だとか。そんな歴史あるワインがまさかの1000円台ですって。ほんまかいな?いやまあ信じるけど。

色は薄いレモンイエロー。透明に近い。
香りは洋梨、リンゴ、白い花、メントールの爽快感。
味わいはドライでフレッシュ。酸味は穏やか。
全体的に軽めで、甲州に近い気がした。
和食に合わせたい。

濃厚ミネラル系の白が好みなので最初はとにかく物足りなかったが、
2日3日と小分けで飲んでいくと、舌が繊細な味わいを感じられるようになったのか、
なかなか美味い。

日本酒好きな人でもいけるんじゃないかな。

# by CH_UZMAN | 2012-11-08 22:30 | スペイン

大器晩成と呼ばれたい

Cune Imperial Reserva 2005

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1863年〜19世紀末、フランス・ボルドーでのフィロキセラ害により生産者が流れ込み技術導入され銘醸地となった、スペイン北部、リオハ最古のワイナリー、創業1879年。
リオハの中でも熟成向きの上質なワインを生むリオハ・アルタ(アルタ=フランス語でHaut:上の意)内。

インペリアルの名を冠したボトルからも風格漂い、思わず購入した次第。

テンプラニーリョ85%、グラシアーノ10%、マスエロ5%。
Reserva(レセルバ)は容量上限330ℓの樽で一年以上、瓶詰め後さらに二年以上、計三年以上熟成させた、いわゆる高級ワイン。
さらに熟成期間の長いGran Reservaもあるが、ワインが樽の香りに負けてしまうため、近年少ないそう。

淵に赤みをおびたやや濃い目のガーネット。粘性はやや強め。
香りはしっかりと感じられる。
湿った土、黒系果実(カシス、ブラックベリー)の香り、
フルーティな第一アロマに加えて、バタートースト、バニラ香を強く感じる。
樽香、バニラ香や動物臭がテンプラニーリョの香りの特徴らしい。
湿った土の香りは動物臭とも受け取れるかもしれない。
羊肉系の、やや癖のある香りかな。

味わいはバランスとしてはやや強めながら柔らかな酸と、丸みのあるタンニン。
果実味がぎゅっと凝縮されながらも開放された明るさを感じる味わい。
こりゃ旨い。

味の濃い肉料理よりも、ややさっぱりしたフルーティーな味付けの料理に合う気もする。
テンプラニーリョというとなぜか粉ものが合う気がして、たこ焼きと一緒に飲んでみたら、悪くない。
焼き鳥(たれ)なんかにも合う気がする。
ジンギスカンとか合わせてみたいな。

20年は熟成するというほどかなりのポテンシャルを持ったワインらしく、
もう一本買って寝かせてみようか、要検討。
その頃にはもっと良い料理と合わせられますように。

# by CH_UZMAN | 2012-10-30 03:09 | スペイン