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大器晩成と呼ばれたい

Cune Imperial Reserva 2005

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1863年〜19世紀末、フランス・ボルドーでのフィロキセラ害により生産者が流れ込み技術導入され銘醸地となった、スペイン北部、リオハ最古のワイナリー、創業1879年。
リオハの中でも熟成向きの上質なワインを生むリオハ・アルタ(アルタ=フランス語でHaut:上の意)内。

インペリアルの名を冠したボトルからも風格漂い、思わず購入した次第。

テンプラニーリョ85%、グラシアーノ10%、マスエロ5%。
Reserva(レセルバ)は容量上限330ℓの樽で一年以上、瓶詰め後さらに二年以上、計三年以上熟成させた、いわゆる高級ワイン。
さらに熟成期間の長いGran Reservaもあるが、ワインが樽の香りに負けてしまうため、近年少ないそう。

淵に赤みをおびたやや濃い目のガーネット。粘性はやや強め。
香りはしっかりと感じられる。
湿った土、黒系果実(カシス、ブラックベリー)の香り、
フルーティな第一アロマに加えて、バタートースト、バニラ香を強く感じる。
樽香、バニラ香や動物臭がテンプラニーリョの香りの特徴らしい。
湿った土の香りは動物臭とも受け取れるかもしれない。
羊肉系の、やや癖のある香りかな。

味わいはバランスとしてはやや強めながら柔らかな酸と、丸みのあるタンニン。
果実味がぎゅっと凝縮されながらも開放された明るさを感じる味わい。
こりゃ旨い。

味の濃い肉料理よりも、ややさっぱりしたフルーティーな味付けの料理に合う気もする。
テンプラニーリョというとなぜか粉ものが合う気がして、たこ焼きと一緒に飲んでみたら、悪くない。
焼き鳥(たれ)なんかにも合う気がする。
ジンギスカンとか合わせてみたいな。

20年は熟成するというほどかなりのポテンシャルを持ったワインらしく、
もう一本買って寝かせてみようか、要検討。
その頃にはもっと良い料理と合わせられますように。

by CH_UZMAN | 2012-10-30 03:09 | スペイン